【Fieldwork】サイクリング屋久島

2024年2月18日に鹿児島県屋久島町で開催されたサイクリングイベントに参加しました

 

1.参加イベント

イベント名

 屋久島世界自然遺産登録30周年記念大会 2024サイクリング屋久島

コース

 島一周100km

主催

 サイクリング屋久島実行委員会

場所

 鹿児島県屋久島町

セグメンテーション(強度比較分類) No.82

参加者
 申込146人/募集 明示無し

募集期間

 2023年9月16日 ~ 2024年1月22日(開催155日前より募集)

走行管理

・スタート:事前案内ではナンバーカード番号順 10人/1分間隔

 →参加者が少ないということで140人一斉スタート

・走行:最先導を抜かなければ自由走行

・エイド再スタート:数名が揃ったのち安全確認スタッフの指示によりスタート

・コース案内:曲がり角ではスタッフ指示 

・第三、四ASに足切り関門あり

イベント詳細報告

 

2.サイクルツーリズム

日程

 2月17日:移動/電車+船+バス+レンタカー

 2月18日:サイクリングイベント、移動/レンタカー

 2月19日:トレッキング(観光)、移動/レンタカー

 2月20日:移動/バス+船+電車

 輪行方法:自転車専用宅配便(シクロエクスプレス)のイベント特別便

消費

 参加費:11千円

 移動宿泊費:158千円

 食費お土産他:14千円

 事前購入品:35千円(トレッキング関係)

 合計:218千円

サイクリング環境

・道路は全て片側一車線以下。路面状態はそこそこきれい。

・県道77号の安房~宮之浦間(18km)は時々車が走っているが、それ以外はほとんど車は走っていない。

・サイクルラックはイベントで特設されたASのみ。

・ブルーラインは引かれていないが、道が単純なため必要はない。

・屋久島にもサイクリング倶楽部(先輩方も多数参加)があるようで、お揃いのジャージで参加されていました。

・屋久島を一周する道路は東半分が県道77号、西半分が78号です。人口の7~8割くらいが住まわれている77号はアップダウンはあるが比較的緩やかです。一方78号は勾配10%を越える区間が何か所かあります。78号の西部林道(20km)区間のうち15kmは世界自然遺産登録地域を通ってあり、手つかずの森林の中を走れます。

・屋久島を一周する場合、海から遠い方の車線になりますが勾配と見える景色両方の点からイベントと同じ反時計回りで走るのが正解かと思います。
・県道77号沿いにはスーパーや飲食店がありますが、チェーン店のコンビニはありません。県道78号沿いには数軒の商店があるぐらいで、ほぼ飲食店はありません。

・今回はたまたま雨に降られることなくイベントを楽しめましたが、屋久島は月に35日雨が降るといわれるようなので、少なくとも自転車用ウインドブレーカーぐらいは携帯されていた方が安心かと思います。

トレッキング環境(サイクリングにプラスするケース)

・屋久島では本格的なトレッキングだけでなく軽微な装備で楽しめる30分のコースもあります。回復力が落ちてきている方でイベントの前日あるいは翌日に楽しむ場合は30分~2時間台のコースくらいまでかと思います。

・白谷雲水峡ならもののけ姫の舞台ともなった苔むす森の往復で2.5時間、ヤクスギランドなら幾つもの巨木を楽しめる150分コースあたりまでかと思います。どちらのコースでもトレッキングシューズをはじめそれなりの装備が必要ですが、島内ではホテルをはじめレンタルできるお店が幾つかあります。

・白谷雲水峡、ヤクスギランドともバスがありますが便数が少ないので計画には十分な余裕を持たせておく必要があります。また送迎付きの有料ガイドもあるようです。

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事前の購買行動

お土産

・屋久島限定の焼酎二本

・屋久杉製のお箸一膳

・さつま揚げ二種類

 

3.所感

・屋久島一周の距離は98kmとそれほど長くありませんが、獲得標高が1400m以上あるためサイクリングとしては強度が高く走りごたえがあります。長めの時間設定がされているためエイドでゆっくりしたり、所々で停車して写真を撮っても目を三角にして走る必要はありません。ただし雨や風の向きによっては厳しくなることはありそうです。

・観光のオフシーズンとなるこの時期だと、時間帯によるのかもしれませんが自分が乗船した行きの高速船の乗客は定員の二割、帰りで三割程度でした。乗船率をご存じなのか行き帰りで三名の方が輪行されているのをお見掛けしましたが、欠航が続くと当然乗船率が高まり輪行できないリスクもあるかと思います。なお荷室が狭いため飛行機輪行はできないようです。

・スタート&ゴール地点の尾之間は宿泊施設が多い地区ではありません。一方、宿泊施設が多い港や空港近辺から尾之間にはそれなりに距離があります。しかし港や空港周辺で宿泊しても早朝と最終ゴール、後夜祭(アルコール込みの無料飲食)終了後に無料のシャトルバスが用意されているため、自転車を宅配便で会場に送れば自走する必要はありません。ゴールしたあと後夜祭まで少し時間がありますが、会場から歩いて15分くらいの場所に温泉もあるので待ち時間も楽しめます。

・島を上げてウェルカムなサイクリングイベントで、交通量も少なく、晴れていれば楽しいイベントになるのは確実ですが、普段から自転車が頻繁に走っているわけではないため、なかなか自転車を抜かない車が多い印象でした。自転車の特性やスピードもあまり把握されていないかと思うので十分安全な行動をとる必要があります。

・イベントの翌日、気温15℃(標高1000m )のなか「ドライレイヤー+アンダーウェア+自転車用ウインドブレーカー&スポーツタイツ+サイクルパンツ」のサイクリング仕様(防寒具、レインウェアを別途持参)でトレッキングに臨みました。眼鏡を掛けていることもあり雨の中でも足元を確実に確認できるようゴアテックスのツバ付きのキャップを被りました。しかしキャップがあだとなり雨が強くなったことに気が付かずレインウェアに着替える前にパンツの中まで濡れましたが、サイクリング同様に体が冷えることはありませんでした。

・トレッキングで歩いたのはヤクスギランドの150分コースです。50分コースでも十分屋久杉は楽しめますが、物足りなかったと思います。とはいえ次回、雨が降ることを前提として歩き始めるなら追加される70分のコース全線かなり足場の悪いトレッキングになるため、80分コース(整備歩道50分+足場の悪いトレッキング30分)の方を歩くと思います。

【Fieldwork】安芸灘とびしま海道 オレンジライド

2024年2月4日に広島県呉市で開催されたサイクリングイベントに参加しました

1.参加イベント

イベント名

 第10回 安芸灘とびしま オレンジライド2024

コース

 とびしま 90

主催

 一般社団法人ITADAKI

場所

 広島県呉市(下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島、平羅島、中ノ島)

 愛媛県今治市(岡村島) 

セグメンテーション(強度比較分類) No.66

参加者
 265人/募集700人 = 38%

募集期間

 2023年10月1日 ~ 2022年1月15日(開催126日前より募集)

走行管理

・スタート:整列順15人/1分間隔/スタッフ先導

・走行:最先導を抜かなければ自由走行

・エイド再スタート:自由スタート

・コース案内:曲がり角でスタッフ指示 

・注意事項:自転車の追い越しは原則禁止

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2.サイクルツーリズム

日程

 2月3日:移動/自家用車

 2月4日:サイクリングイベント、移動/自家用車

 輪行方法:自動車輪行

消費

 参加費:11千円

 移動宿泊費:29千円

 食費お土産他:1千円

 合計:41千円

サイクリング環境

・道路は全て片側一車線以下。路面状態はそこそこきれい。

・県道287号の恋ヶ浜~蒲刈大橋間(8km)は時々車が走っているが、それ以外はほとんど車は走っていない。

・コース中に設けられている休憩所には常設サイクルラックあり。

・3月~11月の土日などは誰かしらがサイクリングを楽しんでいる環境なので、地元の方々は比較的自転車に対して好意的。

・とびしま海道は大小7つの島が橋によりつながっており、外周を一周すると86kmになる。その間にAコープはあるがチェーン店のコンビニはない。なお無人島(二島)を除き各島で食事をできる場所はある。

・本州とは安芸灘大橋で繋がっているが通行料が必要(普通車730円)。今治市、大三島、大崎上島との間でフェリー航路がある。自動車でとびしま海道に入った場合、イベントの会場となった県民の浜と安芸灘大橋近辺には無料駐車場があり、サイクリングのベースとなる。

・オレンジライド以外にサイクルスタンプラリーの春吉ライド(NPO法人 瀬戸内サイクルメディア主催)が春に開催されており、そちらではサクラライドが楽しめます。

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3.所感

・安芸灘とびしま海道 オレンジライドはロードバイクに乗り始めた2か月後(2010年)に初めて参加したサイクリングイベントで、それ以降毎回参加している唯一のイベントです。以前はほぼ定員に達していた時期もありますが、年々参加者が減少しており少し寂しい。

・オレンジライドは毎回第一エイドまで自転車の車列が長く、上り坂では二列三列の並走が発生。通行量は多くないが、地元の車には迷惑を掛けてしまっている。スタート時間を早めたり、平地の巡航速度別に分けたり、一度にスタートさせる台数とその間隔を工夫することで車列を短くすることは可能なのに、これまで工夫されることはなかった。今回、主催者が公的団体からなる実行委員会からイベント会社単独開催に移行したこともあってか、スタート台数を15台(以前はアバウトに30~40台)の一分間隔で管理されていたことは進歩。次回以降さらに工夫されていることに期待したい。

・オレンジライドが始まったころに比べると普通の土日曜日でもとびしま海道を走る自転車の数が増えている(下記スタンプラリー参加時の印象)と思いますが、しまなみとフェリーで繋がっているゆめしま海道(愛媛県上島町)は、しまなみからの流れで海外の方を含めサイクリングを楽しんでいる人が増加しており、とびしま海道も適切な情報発信をすることで、さらにその流れを呼び込めるのではないかと思います。

ride-na.hatenablog.com

 

 

 

【Fieldwork】ちゅらうみ海道サイクリング

2024年1月7日に沖縄北部で開催されたサイクリングイベントに参加しました

1.参加イベント

イベント名

 ちゅらうみ海道サイクリング (2023 沖縄県サイクリング大会)

コース

 やんばるの自然コース 100km

主催

 沖縄県サイクリング協会

場所

 沖縄県 本部町、今帰仁村、名護市、大宜味村 、国頭村 

セグメンテーション(強度比較分類) No.81

参加者
 約85人/募集150人 = 57%

募集期間

 2023年9月1日 ~ 2023年12月15日 (開催128日前より募集)

走行管理

・スタート:受付ゼッケン順20人/5分間隔/スタッフ先導

・走行:先導を抜かなければ自由走行

・エイド再スタート:スタッフ先導/スタート自体は自由

・コース案内:曲がり角でスタッフ指示 

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2.サイクルツーリズム

日程

 1月6日:移動/飛行機、レンタカー

 1月7日:サイクリングイベント

 1月8日:観光/レンタカー

 1月9日:観光・移動/モノレール、飛行機

 輪行方法:自転車専用宅配便(シクロエクスプレス)を利用

消費

 参加費:10千円

 移動宿泊費:186千円(自宅⇔飛行場間は除く)

 食費お土産他:32千円

 合計:228千円

サイクリング環境

・ルートは全て片側一車線以下

・国道はそこそこ車が走っている

・ブルーライン他は無し  

 ※ブルーライン=サイクリング推奨ルートを示すライン

・常設サイクルラックは無し

・自転車を追い越すことに慣れていないようで、交通量が多い国道では十分な幅員があっても追い越さず、センターラインを大きくはみ出して抜けれるまでは自転車の列の後ろで待っている車が多数、地元の方にとっては少し迷惑に感じていたかもしれません

・イベントの次の日(祝日)、サイクリングされているグループを何組か見かけたので、普段全く自転車が走っていないわけでもないようです

・コース上の住民や車等にサイクリングイベントが開催されていることを周知する看板や旗などは立てられていないこともあり、特に沿道で応援を受けることはなかった。

・コースとなる各自治体はイベントの後援になっており、開会式では本部町町長、本部町観光協会会長の挨拶もあり、決して主催の沖縄県サイクリング協会単独でのイベント開催ではなかった。

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3.所感

・沖縄でサイクリングといえば、毎年11月に開催されているツール・ド・おきなわが有名で大規模なイベント(レース・サイクリング合計3000人以上)なのに比べ、募集人数も少なく(2コース 300人)、距離も100kmと飛行機輪行をしてまで参加するには微妙な距離のようにも思えますが、美ら海水族館がある本部町がスタート・ゴール地点となるイベントなので観光も含めて考えると、初めて沖縄でサイクリングするにはおススメのイベントかと思います。

・47都道府県の中で唯一プライベートで訪れたことが無かった沖縄県で、しかも他の都道府県では開催が困難な1月に開催されるサイクリングイベントということで募集開始早々に申し込み、合わせて航空券&宿泊先、レンタカーの予約もしました。

・イベント自体は思っていたより走りごたえがあり、コースの半分強が海岸線なので沖縄の海も楽しめました。ただイベントの前後で個人的なトラブルがあり、次回以降の輪行で注意すべき点が出てきました。

・なお宿泊した本部町のホテルのすぐ近くに美ら海水族館がありましたが今回はパス。次回は北部観光に一日あてる予定なので、そのときの楽しみにとっておきました。

・今回の輪行では自転車専用宅配便を利用することもあり、大きな輪行BOXが邪魔にならず安全に扱っていただけるような大きなリゾートホテル(Googlemap四つ星)を選択したこと、那覇空港から北部への移動と三日目の観光用にレンタカーを借りたが、普段と同じ車(ロードスター)を借りたためプレミアム料金が掛ったことなどを割り引くと3割以上は安く参加することも可能だったかと思います。